第6回たこのひとくちメモ(蛸地蔵・大阪岸和田編)
大阪府の岸和田市を走る南海電車に「蛸地蔵」という駅があります。
「蛸地蔵」は安産・長寿・家族円満・商売繁盛にご利益があると言われています。
その由来は昔、岸和田に大きな津波があり、人家は水浸しとなりましたが、大した被害もなかったので、
人々は不思議に思い、海岸に出たところ、像が蛸に取り囲まれていたそうです。
その後、岸和田で戦があった時、一人の白法師が現れ、散々相手を困らせていると、無数の蛸が出てきて
毒気を吹き込み、白法師を守ったそうです。
第5回たこのひとくちメモ(蛸薬師について)
京都にある蛸薬師はとても有名ですが、みなさん行かれた事があるでしょうか。
そこに伝わる伝説は2つあります。1つは、昔、蛸屋という商人の家に夜な夜な光るものがあり、
不思議に思った家人が、うすのつぼをほると中に薬師の像があり、以後それを祀ったという説と、
親孝行な僧が病気の母の為に蛸を買ったけれど、 お寺に持ちこめないので困っていると、蛸が
経巻に変わり、魚肉(蛸)を持ち込む事が出来たという説です。病気のお母さんは、蛸が大好きだったそうです。
第4回たこのひとくちメモ(蛸薬師について)
蛸薬師は全国にかなりあります。病気や、悩みごとの解消に役立つと言われており、
蛸が吸盤を持つ事から、吹き出物や、疣などを取り除くと言われています。
また、蛸は危険を感じると黒い墨を吹き付けますが、墨で黒くなった海中でも見えるのは
眼が優れているという事で、眼病を治すとも言われています。
関西では、京都府・大阪府・兵庫県にあるので、又、機会がございましたら行かれるのもいいと思います。
でも、蛸を食べずにお祈りする事が、条件の様です。
第3回たこのひとくちメモ(たこ祭について)
日本でたこ祭を行っている所は、2ケ所あり、ひとつは、日間賀島(愛知県)です。
八六二年の大地震で本島と佐久間の間にあった大磯が陥没し、そこにあった筑前
寺の本尊の胎内仏が、島の漁夫の網にかかり、大蛸に抱かれたまま引き揚げられた
というので、以来、この仏を、安楽寺に預けて信仰し、毎年旧正月に蛸肉を供えて
祀ったのが、蛸祭のおこりだそうです。
でも、今は、島も観光地化され、浜もコンクリートで固められ、蛸漁も蛸祭もだめになりつつあるそうです。
第2回たこのひとくちメモ(たこの種類について)
皆様が普段口にしているタコは、主に、マダコ・イイダコ・テナガダコ等ですよね。
さて、一体タコは何種類あるんでしょう?現在、日本近海で知られているタコは、10科20属55種と、とても多いんです。
タコの名前も、おもしろいので、コウモリダコや、クラゲダコ、ハワイイッカクダコなどがあります。
何だかおいしくなさそうですね。ウラベ水産加工では、マダコを使ったおりますが、イイダコ等は煮付けに、
テナガダコは塩辛にと、それぞれふさわしい調理方法がありますので、そのように蝶理すると、めずらしいタコも安外おいしい
かも知れません。それより、それらが食用かは分かりませんが。
第1回たこのひとくちメモ
たこ、蛸、章魚・・・・等、色々と書き方があるようですが、幸せ多くと書いて多幸(たこ)とも読みます。
この‘たこ’の八本の足の数はとても縁起が良く、末広がりという事で、中国特に台湾では車のナンバープレート
に、8の数字のあるものは多額のお金で取り引きされているようです。我が国でも、地方によっては‘たこ’のイボ
の様に数多く米が取れる様にと、秋祭りなどに‘たこ’を多く食するようです。又、昔から女性の好む食べ物の中に
‘いも’‘たこ’‘なんきん’等とよく言われますが、消化に良く特に、タウリンという物質が人間の体内にある悪い
脂肪を減らす役目をします。理由は詳しくわかりませんが、1才くらいの赤ちゃんに‘たこ足’を1本しゃぶらせる風習
もあるように聞いております。
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